PROJECT 素材から食卓まで。
ニーズに応えるプロジェクト
PROJECT 02

おいしく、簡単&便利に。
社会のニーズに先駆けて冷凍食品に
新しい商品ジャンルを切り拓いていく。

〜ニップン よくばりシリーズ〜

内容は取材撮影当時のものです。

ニップンの“よくばりシリーズ”は、主食とおかずをワンプレートにした新しいタイプの冷凍食品だ。開発プロジェクトは、和食シリーズの発売を機に一気に加速していく。現在では多くの消費者に支持され、スーパーマーケットの冷凍食品売場でも存在感を放つ商品に育ちつつある。

語る社員

MEMBER
S.K.
S.K.
統括・管理部(営業)
入社7年目 社会学系卒
H.M.
H.M.
開発本部 商品開発部(企画開発)
入社6年目 生物系卒
M.O.
M.O.
開発本部 商品開発部(研究開発)
入社9年目 家政系卒

バイヤーの悩みをきっかけにプロジェクトが始動。
営業と開発のスピーディな連携が新たな商品を生んだ。

営業がスーパーマーケットのバイヤーから「夜遅く店に行くとお弁当が売り切れていてがっかりする」というお客様の声を引き出したことがすべての始まりだった。それならば、主食とおかずをワンプレートにした冷凍食品の需要があるのではないか。営業が仕入れた情報をスピーディに開発につなげることで、新たなヒット商品は誕生した。

対談中の様子 M.O.
H.M.(企画開発)
開発のスタートは、スーパーマーケットのバイヤーさんからいただいた情報だったという話を聞いています。
S.K.(営業)
そうですね。「夜遅く店に行くとお弁当が売り切れていてがっかりする」という会社員のお客様の声があることを営業担当者が聞きつけたのが開発のきっかけでした。
M.O.(研究開発)
そこでニップンが得意とするパスタと定番の惣菜であるハンバーグをワンプレートにした「デミグラスハンバーグ&ジューシーナポリタン」という商品が誕生したのです。
H.M.(企画開発)
主食とおかずをワンプレートにした1食完結型の冷凍食品は、食品会社のNB(ナショナル・ブランド)としては国内初のチャレンジだったのではないでしょうか?
S.K.(営業)
そうですね。実はそんなこともあって最初はちょっと苦戦気味だったんですよね……。発売当初は洋食シリーズで展開したのですが、男性会社員からは一定の支持を得たものの販売が伸びなかった。そこで冷凍食品の主力ユーザーである女性向けの商品を開発できないかと模索し始めたのです。
H.M.(企画開発)
その壁を突破したのが和食シリーズ。売上が右肩上がりに一気に伸び始めました。
M.O.(研究開発)
「あさりご飯とさばの味噌煮」と「鶏めしとチキン南蛮」ですね。その好評を受けて半年後に発売した「五目ご飯と鶏と野菜の黒酢あん」がさらにヒット商品になりました。おいしくて簡単・便利という特徴が女性や高齢者を中心とした消費者に受け入れられ始めたのです。

味はもちろん、価格やプロモーションも重要。
社員が一丸となることでヒットはつくられる。

食品である以上、「味の良さ」は大前提になる。ベンチマークした店に何度も足を運んで味を確かめ、試作を重ねた。しかし、商品をヒットさせる要因は味だけではない。見た目や価格、そしてお客様に手にとってもらうためのパッケージなど、その調整は想像をはるかに超えていた。

対談中の様子 S.K.
H.M.(企画開発)
プロジェクトメンバーとしては、S.K.さんが営業、私がマーケティングや企画、そしてM.O.さんが味作りや製造技術を担う研究開発という役割ですね。企画の段階から営業が商品開発に参加するというのは食品業界でも珍しいケースでは?
S.K.(営業)
私もよく業界の人から驚かれます。企画会議では、バイヤーさんの声や店頭での販促活動などで集めた消費者の反応などを積極的に伝えています。そこに「生」の声があるかないかで、開発の方向性も大きく変わってくると思うのです。
H.M.(企画開発)
それは企画担当としても実感しますね。こうした冷凍食品の企画では方向性を明確にするために、よくベンチマークとなるものを定めます。「鶏めしとチキン南蛮」の開発でベンチマークにしたのはある外食の人気メニュー。何度も店に足を運んで味を確かめ、開発のM.O.さんとも試作を重ねて議論しました。ベンチマークを基準にし、それを超える味わいを冷凍食品で追求していくのです。
M.O.(研究開発)
そうして方向性が定まると、プロジェクトはいよいよ開発のステージに移ります。味わいや見た目のバランスばかりでなく、原価や品質など商品の設計から製造技術に至るまで、冷凍食品の開発にはさまざまファクターが繊細に関係してきます。
中でもこの商品はワンプレートのため、電子レンジで加熱した後に、ご飯も一つひとつのおかずも、すべてをいちばんおいしい状態にしなければなりません。これが想像をはるかに超えるくらい難しいのです。ご飯は精米から炊飯時の微妙な水加減にまでこだわり、食材の大きさはミリ・グラム単位で調整し、均一に温まるように位置や方向まで工夫しています。
H.M.(企画開発)
私が携わる企画の仕事は逆に幅広い分野に関わることが特徴だと思います。商品開発そのものはもちろん、パッケージのデザインから製造の立ち合い確認までトータルに携われることが醍醐味。どっぷりと関わっているうちに、その商品がまるで自分の子どものように愛おしくなってきます(笑)。
対談中の様子 3人

営業から開発へ、開発から営業へ。
強固な連携が生むスピード感がマーケット開拓の鍵。

商品は開発して終わりではない。店頭での試食などの販売促進で、お客様にアピールすることもミッションのひとつだ。そして、そこで集めた消費者の生の声を、次の新商品に反映していく。求められるのは、営業と開発の強固な連携。それがあるからこそ、スピーディにマーケットを開拓することが可能となる。

対談中の様子 H.M.
M.O.(研究開発)
いまH.M.さんが話した「商品は子どもみたい」という感覚、私も同じです(笑)。それだけに開発の最終段階、営業も含めた全体的なミーティングでプレゼンをして試食を行う時は期待と不安で緊張するんですよね。S.K.さん、和食シリーズでの試食はどんな印象でした?
S.K.(営業)
もう率直に「おいしいな」と(笑)。実際、自分でも買って食べたいなと思いましたね。この実感って、商品の提案を行う場合、とても大切なのです。バイヤーさんに商品をプレゼンする時も実感を持って薦められますし、自然と伝わるものも違うと思うんですよね。先にも話したように、当社では営業が企画会議という最初のステップから商品開発に関わります。当然、商品への思い入れも深いですし、営業のやりがいも大きいです。
H.M.(企画開発)
S.K.さんが言うように、商品が発売されれば開発はそれで完了というわけではありませんよね。そこから営業に引き継がれて、さらに商品が育てられていくのですね。
S.K.(営業)
バトンを託されるわけですから責任も重大。まずは担当するお客様のバイヤーさんにプレゼンして商品を店頭に並べてもらうことからスタートします。次はプロモーションや販売促進といった活動。特売として売場でも目立つコーナーに陳列してもらったり、チラシの掲載や特別なポイントを付けてもらったり、いろいろです。
H.M.(企画開発)
今回の和食シリーズでは何か特別に行ったプロモーションや広告宣伝とかはありましたか?
S.K.(営業)
いや、特別にはなかったように思います。それだけに各営業担当者が独自に仕掛ける取り組みが重要になりました。たとえば、店頭での試食販売などもそのひとつ。販売促進はもちろん、そこで集めた消費者の生の声が商品の改善や次の新商品に結びついていくわけです。
M.O.(研究開発)
そこでまた営業の活動が商品開発にリンクしてくるわけですね。S.K.さん、営業の立場から感じる当社の商品開発の特徴ってどこにあるのでしょうか?
S.K.(営業)
そうですね。スピード感も大きな特徴だと感じています。今回の和食シリーズも、企画から発売まで開発期間は半年ほど。業界の一般的な常識から考えると格段に速いはずです。
M.O.(研究開発)
関係部署や工場とのコミュニケーションを大切にしていますし、アイデアを出し合える環境だからだと思います。さらに私たちは商品への思い入れ、気合いが違います(笑)。
H.M.(企画開発)
それもありますけど(笑)。今日こうしてみんなと話していて感じたのですが、チームワークのよさもスピードが速い大きな理由だと思いますね。

簡単・便利というメリットだけではなく、
環境に配慮したトレーなど時流にも配慮。

“よくばりシリーズ”はさらに進化を続けていく。SDGsといった社会の要請に先駆けて、環境に配慮したeco紙トレーを採用したこともそのひとつ。時流を捉え、より多くの消費者を獲得するべく、シリーズをさらに充実させていく。そしてゆくゆくは海外への展開も視野に入れている。

対談中の様子 M.O.
S.K.(営業)
この“よくばりシリーズ”では、和食への展開と同時にトレーを一新して、環境に配慮したeco紙トレーを採用したでしょう。こうした配慮も商品特徴のひとつになっていますね。
H.M.(企画開発)
“よくばりシリーズ”はワントレーに入っていて簡単・便利という点が大きな特徴なのですが、環境にも配慮することも当社としての使命だと考えています。そこで最近のSDGsといった社会の要請に先駆けて新しいトレーを採用しました。
S.K.(営業)
“よくばりシリーズ”はよくコンビニのお弁当と比較されますよね。今、食品ロスが社会的に注目されています。この商品は冷凍食品のために賞味期限も長く、その点でも社会的には追い風だと感じています。
M.O.(研究開発)
“よくばりシリーズ”の商品ラインアップも充実してきましたが、今後はどのような展開を目指していくのでしょうか?
S.K.(営業)
最近では、このシリーズのようなワンプレートの冷凍食品が「即食」というジャンルで業界でも知られるようになってきました。スーパーなどの売場でもそれなりのスペースを確保しつつあります。シリーズとしてのラインアップやおいしさ、便利さをさらに追求して、私たちが切り拓いてきたマーケットをさらに広げていくことが第一の目標でしょうね。
M.O.(研究開発)
研究開発としてはこのシリーズの商品開発を通じて5年、10年先を見据えた新しい技術にもどんどんチャレンジしていきたいと考えています。あとはさらに先の目標となるかもしれませんが、海外への挑戦もしてみたいですね。
H.M.(企画開発)
それは面白そうですね。最近、このシリーズに限らず、「冷凍食品を海外に展開できないか」という社内からの打診が多いのです。乗り越えなければならない壁も数多くありますが、その分やりがいも大きいし、冷凍食品は社会に貢献できることも多い。ぜひ将来の目標として考えていきたいですよね。
よくばりシリーズの商品を持つ3人