ニップンのサステナビリティ
サステナビリティ経営推進
当社グループは、2024年5月に「長期ビジョン2030」を公表し、グループの経営理念を実現するため、2030年に目指す姿を「ニッ プングループは、総合食品企業として、食による社会課題の解決に挑み続けます」としました。
このビジョンは、事業の成長による経済価値の創出と、価値創出の源泉となる社会的価値である、「従業員」「社会」「生活者」のウェルビーイングを同時に実現する、総合食品企業としての成長戦略を示したものです。
「長期ビジョン2030」が役員、従業員に浸透することで、サステナビリティに対する意識も高まり新たな事業機会の獲得や、ニップングループの価値向上につながっていくものと考えています。 6つの重要課題(マテリアリティ)の実現には、持続可能な社会に向けた外部環境の変化への対応がますます重要となり、当社グループが事業を通じて解決すべき社会課題を事業目標と連動させ、ニップングループの社会的価値と経済価値の向上に直結させることが重要と考えています。 ニップングループは総合食品企業として、持続的に企業価値を向上させ、サステナビリティ経営を実現していきます。
サステナビリティ推進体制
経営における最高責任者である当社代表取締役社長を委員長とした「サステナビリティ委員会」を取締役会の諮問機関として設置し、執行機関として 「サステナビリティ実行委員会(委員長:代表取締役社 長)」とその傘下に「環境部会」、「健康経営推進部会」、「HC(ヒューマンキャピタル) 部会」を設置し、グループ全体の環境を含めた、多様なサステナビリティ課題に取り組む体制を構築しています。
「サステナビリティ委員会」は、年 2 回開催、長期的視点に立ち社会のサステナビリティを多角的に検討し、当社グループのサステナビリティに関する方向性、マテリアリティや戦略のあり方について議論し、取締役会へ答申します。「サステナビリティ実行委員会」は、サステナビリティ経営を推進するため、マテリアリティに則した施策の立案、施策の進捗管理、各部門、事業計画へのサステナビリティ視点での提案、支援、取りまとめを行います。
重要課題(マテリアリティ)の取り組み
当社グループを取り巻く環境は目まぐるしく変化しており、将来を予測することが難しくなっています。このような中で当社の将来の方向性を考える際に多くの要因を整理し取り組む課題を明確にする必要があります。
そのためは新しいマテリアリティと具体的な取り組みを決定し、さらに特に重要な項目を絞り込みマトリックスで見える化を図りました。これらの課題に重点的に取り組みことで、急激な環境変化に柔軟な対応ができるような組織体制の強化、人財育成などを一層進め、経営理念の実現を目指すとともに、SDGsのゴール達成にも貢献いたします。
マテリアリティ | 主な取り組み | リスク | 機会 | 対応するSDGs |
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食による ウェルビーイングの追求 | 持続可能な農業 | ● | ![]() | |
研究開発の強化 | ● | |||
顧客満足度向上の取り組み | ● | |||
品質管理体制の強化 | ● | |||
社会とのコミュニケーションを通じた信頼獲得 | ● | |||
食と健康を通じた 社会への貢献 | 食育活動の実施 | ● | ![]() | |
食品提供による支援 | ● | ● | ||
国際・地域社会エンゲージメントの向上 | ● | |||
環境保護への取り組み | 環境マネジメント体制の構築 | ● | ![]() | |
気候変動への対応 | ● | ● | ||
水資源の保全 | ● | |||
食品ロスおよび廃棄物の削減 | ● | ● | ||
生物多様性の保全 | ● | |||
人的資本への取り組み | 人財ビジョン | ● | ● | ![]() |
人権保護・ダイバーシティの推進 | ● | ● | ||
働きがい、働きやすい職場環境づくり | ● | ● | ||
持続的成長をするための企業活動 | 生産体制強化 | ● | ● | ![]() |
事業多角化を通じた新しい価値の提供 | ● | |||
持続可能なサプライチェーンの構築 | ● | |||
資本市場での信頼向上 | ● | |||
企業統治の強化 | コーポレート・ガバナンスの強化 | ● | ![]() | |
リスクマネジメントの強化 | ● | |||
コンプライアンスの強化 | ● |