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第2回 さあ種をまこう!

さあ、
いよいよ今回は実際の種まきを行います。

種まきは関東なら10月下旬から11月上旬、
収穫は翌年の6月中旬になります。

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和光中学校の小麦畑栽培風景

今回は授業で小麦栽培を行っている東京都町田市の私立和光中学校にご協力頂きました。
校内の空き地200㎡を小麦畑にしています。11月に種子をまいて、6月に収穫という
スケジュールです。この和光中学校を参考にして実際の栽培の方法を見ていきましょう。

種をまく2週間前には土地を小麦の生育にあったものにします。
土を深さ10数㎝程度に鍬(くわ)などでよく耕します。
そこに堆肥(たいひ)を1㎡に1kg、苦土石灰(くどせっかい)100gほどをまいて、
土の中に空気を混ぜるようにすき込みます。そのまま1週間程度置いて、土を馴染ませます。

元肥(化成肥料)をまく

種まき1週間前頃、今度は元肥(もとごえ)(化成肥料)をまきます。
1㎡あたり70g程度を全面にまいて土に混ぜ込みます。
この元肥がこれからまく種の栄養になり生長を助けるのです。

うねをつくる

はじめにうねをつくります。
幅60から70cmの間隔で、高さ約10cmの土を直線状に盛ってつくります、
これをうねたてといいます。種はうねのところにまきます。
うねとうねの間を溝(みぞ)といいます。

雨が続いた後は行わない

小麦の種は土の中に水分が多すぎると呼吸できなくなり、生育が悪くなってしまいます。
種まきは雨の翌日などは避けましょう。

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  • 種まき(すじまき)
  • 種まき(すじまき)

種まきは、うねに10cm間隔で深さ数センチの穴をあけ、2、3粒ずつ種子を入れ、
パラパラと土をかぶせます。この種まきの方法をすじまきといいます。

  • 土をかぶせる
  • 土をかぶせる

種をまく際に注意することは、あらかじめまいた化成肥料の粒と種子が直接触れないように
してください。これで種まきは完了。約1か月後の麦踏みまで作業はいりません。

ライブラリー  地中の種の様子

種まきの2日後。種の皮をやぶってまずでてくるのは、白い根と芽です。
それから2日後、根と芽(鞘葉:しょうよう)がぐんぐんのびてきました。
さらに2日後、根には、土の中の水分をとり入れる、こまかな根毛(こんもう)もはえてきました。
*生長速度は環境によって異なります。

芽が出た

種子をまいたら10日から2週間ほどで地面に芽が出てきます。観察してみてください。