
75歳以上のいわゆる後期高齢者が要介護状態になる原因として無視できないものに、「認知症」や「転倒」と並んでフレイルがあり、低栄養と極めて関連が強いと言われています。適切なエネルギーを摂取することで体重を維持し、 衰弱を防ぐことが重要です。 また、 加齢による筋肉減少や骨粗鬆症による転倒や寝たきりを防ぐために、 たんばく質をはじめとした栄養素の摂取や運動が必要であることも明らかになっています。
エネルギー摂取で体重を維持し、筋肉減少や骨粗鬆症による転倒を防ぐために、たんぱく質やビタミン等、まんべんなく摂りましょう。身体活動や社会参加も重要なポイントです。
料理が大変な場合は市販の惣菜や缶詰、レトルト食品なども活用してみましょう。
身体活動は筋肉の発達だけでなく食欲や心の健康にも影響します。今より10分多く体を動かしましょう。
趣味やボランティアなどで外出することはフレイル予防に有効です。自分に合った活動を見つけましょう。
フレイル予防にはやせないためのエネルギーの摂取、筋肉維持のためのたんぱく質、骨折リスク軽減のためのビタミンDが重要であることが明らかになっています。
炭水化物・脂質と並んで3大栄養素の一つ。筋肉や骨、血液の材料となる。肉類、魚介類、卵類、豆類、乳類など広く食品に含まれています。
カルシウムとリンの吸収を促進し、不足するとくる病や骨軟化症の発症リスクが高まります。ビタミンDを含有する食品は限られており摂取源の75%を魚介類に依存していますが、紫外線を浴びることで皮膚でも合成されます。