日本製粉の研究開発 / 研究成果レポート / オリーブ

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超高齢社会におけるロコモティブシンドローム

日本は世界にさきがけて高齢社会を迎え平均寿命は約80歳になっています。また2007年に65歳以上の人口が全人口の21%を超えて「超高齢社会」に突入し、今後もこの比率は上昇を続け、2023 年には30%に達すると予測されています。平均寿命のうち健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことを健康寿命と呼びますが、平均寿命と健康寿命の差は「日常生活に制限のある不健康な期間」を意味するため、この差をいかに短縮していくかが重要となっています。

グラフ:アマニの成分組成

骨や関節、筋肉、神経などの疾患や加齢による衰えで要介護や寝たきりになるリスクの高い状態は「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」と呼ばれています。ロコモティブシンドローム(以下、ロコモ)を認知している国民の割合は17.3%(平成24年度)と低く、厚生労働省が進める「二十一世紀における第二次国民健康づくり運動」においても、平成34年度までにロコモの認知度を80%までに引き上げることを目標としています。

ロコモティブシンドロームの概念

ロコモの主な原因の一つに腰痛や関節の痛みが挙げられます。痛みを起点とした体力や運動機能の低下が、ロコモの進行を早めてしまいます。そのため早期に腰痛や関節の痛みを抑え、運動機能を維持していくことが大切です。

オリーブ果実に秘められた力

昔から地中海沿岸に住む人々は長寿で、虚血性心疾患などの心臓病やメタボリックシンドロームなど、生活習慣病とされる疾病の発症率が低いことがわかっており、その理由が地中海式食事法にあるのではないかと推測されています。地中海式食事法はオリーブオイルをふんだんに使うことから、オリーブの高い抗炎症作用が地中海の人々の健康に良い影響を与えているとも考えられています。

出典:Am J Clin Nutr 1995;61(suppl):1402S-6S

オリーブにはオレイン酸やビタミンEなどの健康成分が含まれている他、微量成分としてポリフェノールやトリテルペン類のマスリン酸などが含まれています。このうちマスリン酸には高い抗炎症・鎮痛効果が報告されており、関節炎予防・ロコモ対応成分として期待されています。

オリーブ果実エキスによる関節炎予防効果

関節炎モデルマウスにオリーブ由来マスリン酸を摂取させたところ、滑膜組織の炎症や壊死及び関節炎スコアが抑制され、関節炎予防効果が認められた(東洋オリーブ株式会社との共同研究)。

軽度膝関節痛を有する中高齢者に対して、オリーブ果実エキス(マスリン酸)を摂取することで、摂取前後での炎症の抑制傾向や体重減少が、プラセボ摂取群よりも認められた。
オリーブ果実エキス摂取により膝の負担が軽減され、痛み(VAS)やQOL(SF-8)が改善したことが考えられた。

丈夫なカラダと健康維持に貢献

健康成分を多く含むといわれるエキストラバージンオリーブオイルでも、オリーブ果実に含まれる重要成分マスリン酸は十分には搾りきれていません。食卓を彩るテーブルオリーブでもマスリン酸を摂取することはできますが、オリーブ果実エキスはこのマスリン酸を凝縮し、さらに手軽に食べていただくことができるようになりました。オリーブを中心とした食生活の継続が皆さんを健康なカラダへと導いてくれます。

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