日本製粉の研究開発 / 研究成果レポート / セラミド

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おいしい食事による健康な生活の実現を目指す

長年、食の分野に携わってきた日本製粉は、おいしさと健康の両立を実現すべく、食べることで「美しく」なることができる食材、食品成分はないかと探索してきました。

図:美味しい食事×美容効果・健康効果→食を通じた健康な生活

日本で、世界で馴染み深い食材からのヒント

写真:米ととうもろこし

食べることで「美しく」を追求する中、皮膚の潤いを保つために重要な役割を果たしているセラミドと似た物質が植物にも含まれることに着目し、さまざまな植物原料を探索しました。
その結果、「日本人に馴染み深い米」、「世界中で古くから広く食されているとうもろこし」から、高純度なセラミドを取り出し、食品素材とすることに成功しました。
セラミドは原料中に非常に微量しか存在しない、ということですが、およそ10tの中に約1kgものグルコシルセラミドが含まれているのです。

写真:美肌効果

美肌効果を訴求する機能性因子としては、コラーゲン、ヒアルロン酸が世間に認知されています。
表皮の構造を下記に示しますが、コラーゲンは真皮の構造体を形作り、ヒアルロン酸は水分を引き寄せて、構造蛋白質繊維の隙間を満たしています。一方、セラミドは、表皮の更に最外層である角層の細胞間脂質の約5割を占めて、肌のバリア機能の維持、向上に関係が深いことが知られています。

美肌効果を訴求する機能性因子の種類、推奨摂取量及び作用機序

美肌効果を訴求する機能性因子の種類、推奨摂取量及び作用機序

機能性食品素材としての植物由来グルコシルセラミド ~これまでの研究成果~

  • ・経口摂取による皮膚保湿効果 (米由来:0.6mg,1.2mg/day  トウモロコシ由来:2mg,10mg/day )
  • ・アトピー性皮膚炎緩和作用
  • ・免疫賦活作用
  • ・大腸腺腫誘発抑制効果
  • ・結腸ガン細胞でのアポトーシス誘導
  • ・美白(メラニン生成抑制)効果
  • ・消化・吸収
  • ・日常的な食事中のスフィンゴ脂質含量

ニップンセラミドRPSの経口摂取による皮膚保湿効果(米由来 0.6mg,1.2mg)

試験概要

試験スケジュール

健康な成人の男女30名のボランティアを、10名ずつの3グループに分け、二重盲検法により、6週間、毎日カプセルを飲んでもらいました。
カプセルの中身は、1日あたりグルコシルセラミドとしてそれぞれ0.6mg及び1.2mgが入っているもの、プラセボとして、グルコシルセラミドの入っていないものの3種類です。試験開始前とカプセル摂取2週、4週、6週間後に、各評価項目について機器測定を行いました。

※二重盲検法/試験カプセル1日1回摂取/健常成人30名(22~52歳・平均年齢33.4歳)

※社内試験データ

試験結果

拡大写真:肌のキメ

下(左)のグラフでは、折れ線が右肩上がりになるほど、角層の水分量が増加したことを示しています。
角層の水分量には個人差があるため、それぞれ、初期値を100とした場合の増減率で比較したところ、プラセボ群では角層水分量に変化は見られませんでしたが、米由来グルコシルセラミド0.6mg摂取群及び1.2mg摂取群ともに、有意に水分量が増加していました。

下(右)のグラフでは、折れ線が右肩下がりになるほど、肌のバリア機能を見る指標のひとつである経皮水分蒸散量が抑制されたことを示しています。
プラセボでは経皮水分蒸散量に変化は見られませんでしたが、米由来グルコシルセラミド1.2mg摂取群で、有意に経皮水分蒸散量が抑制されました。

グラフ:皮表角層水分量・経皮水分蒸散量(TEWL)

初期値を100とした百分率で表した
(平均±標準偏差)
試験期間を通して群間に有意差あり
P<0.05, **P<0.01
初期値(0週)に対し有意差あり
# P<0.05, # # P<0.01

ニップンセラミドRPSの経口摂取による皮膚保湿効果(トウモロコシ由来 2mg,10mg)

試験概要

試験スケジュール

「皮膚保湿効果の証明1」と同様に、健康なボランティア男女30名を、10名ずつの3グループに分けて、カプセルを6週間飲んでもらった試験です。
先ほどとの違いは、トウモロコシ由来のグルコシルセラミドを使っていることと、飲んでもらったグルコシルセラミドの量が増えて、1日あたり2mgと10mgだという点です。

※二重盲検法/試験カプセル1日1回摂取/健常成人30名( 24~62歳・平均年齢36.6歳 )

※社内試験データ

試験結果

下(左)のグラフでは、折れ線が右肩上がりになるほど、角層の水分量が増加したことを示しています。
角層の水分量には個人差があるため、それぞれ、初期値を100とした場合の増減率で比較したところ、プラセボ群では角層水分量に変化は見られませんでしたが、トウモロコシ由来グルコシルセラミド2mg摂取群及び10mg摂取群ともに有意に水分量が増加していました。

下(右)のグラフは、肌バリアの機能を見る指標のひとつである経皮水分蒸散量の変化ですが、プラセボ群では変化は見られませんでしたが、トウモロコシ由来グルコシルセラミドを摂取した群では、いずれも有意に経皮水分蒸散量が抑制されました。

グラフ:皮表角層水分量・経皮水分蒸散量(TEWL)

初期値を100とした百分率で表した
(平均±標準偏差)
試験期間を通して群間に有意差あり
P<0.05
初期値(0週)に対し有意差あり
# P<0.05, # # P<0.01

肌状態の変化

トウモロコシ由来グルコシルセラミドが含まれない、プラセボカプセルを摂取した群では、変化が見られませんが、1日あたり2mg及び10mg摂取した群では、摂取前は平坦で不規則或いは不明瞭な皮膚の模様が、6週間摂取後には、皮膚の模様が明瞭になる、整うなど、改善されて、いわゆる肌のキメが整った状態になりました。

摂取量(0mg/day)

画像:摂取量(0mg/day)

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摂取量(2mg/day)

画像:摂取量(2mg/day)

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摂取量(10mg/day)

画像:摂取量(10mg/day)

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ニップンセラミドCPの経口摂取による肌状態の変化
摂取量(0mg/day)

53歳男性(前腕内側部):摂取前後で肌の状態に変化なし

34歳女性(腓腹上部):摂取前後で肌の状態に変化なし

ニップンセラミドCPの経口摂取による肌状態の変化
摂取量(2mg/day)

36歳男性(腓腹上部):白く平坦な皮溝(乾燥)が改善され、皮溝、皮丘の模様が明瞭になった。

30歳女性(前腕内側部):大きく不規則な皮溝、皮丘の模様が改善されて整った印象。

ニップンセラミドCPの経口摂取による肌状態の変化摂取量(10mg/day)

25歳女性(前腕内側部):平坦で不鮮明な皮溝(乾燥)が改善され、皮溝、皮丘の模様が明瞭になり、光沢が出た。

62歳男性(前腕内側部):平坦な皮溝(乾燥)が改善され、皮溝、皮丘の模様が明瞭になった。

サプリメントのみならず、あらゆる食品へ

優れた皮膚保湿効果を持つセラミドはまさに、日本製粉が追求してきた“食べることで「美しく」なることができる食材、食品成分”であり、健康食品へはもちろん、飲料や一般食品に至るまで、あらゆる食品への活用が期待できます。
「食べることを通じて、美しくなれる。」セラミドはそのような可能性を秘めています。

図:食を通じた美容を!

関連サービス情報

日本製粉は、植物由来のグルコシルセラミドの分析法の確立に向け邁進しています。
植物セラミドの定量法としては、高速液体クロマトグラフィーで蒸散光散乱検出器を用いる方法が、過去に妥当性試験も実施されており、弊社もこの方法を採用しております。
これまでは、市販の標準品がないことが定量分析における課題でしたが、2008年秋に、長良サイエンス社より標準品が発売されましたので、定量法の公定化についても、はずみがつくものと期待しております。また、弊社では、引き続き、お客様へのサービスの一環として、定量分析サービスも行っておりますので、お気軽にご相談下さい。

高速液体クロマトグラフィー(HPLC-ELSD)による分析

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