3時間目は、自分たちの「夢」についてみんなで話し合う授業です。
5年生と6年生の児童にはあらかじめ専用シートに将来かなえたい夢を書いてきてもらい、 授業ではシートをもとに夢を実現するまでの「夢の階段(ストーリー)」をグループに分かれて話し合ってもらいます。


話し合いにあたって、為末先生から3つのルールが紹介されました。 「1つめは、まわりがどう思うのかなということは忘れて、自分がどうなりたいかということを考えてください。 2つめは、クラスの中で自分しかいないだろうという、珍しいことをどんどん話してみてください。 3つめは、友だちにどんどん質問してみてください。あとは自由に話してみましょう!」

事前授業で考えたの夢の発表  -自分の考えを人前で話す-

まずは、みんなが考えてきた夢について発表してもらいました。「発表してくれる人、手を挙げて!」と為末先生が問いかけると、児童たちからたくさん手が挙がりました。

「おかし作りが好きだということと、横手にはケーキ屋さんが少ないのでケーキ屋さんになりたいです」
「僕の夢はユーチューバーです。ユーチューブを見て、いつかこんな風になりたいと思ったので。目標のユーチューバーはスカイピースです」
「子どもにわかりやすく教えられる小学校の先生になりたいです。なぜなら人の役に立ちたいからです」
「ディズニーランドのダンサーになりたいです。小さい時にダンスを見てあこがれたからです」
「お笑い芸人になりたいです。人を笑わせることのできる人を目標にしています。アキラ100%が好きです」
「少年ジャンプに漫画を描きたいです。ONE PIECEみたいな冒険ものを描きたい」

横手北小では日頃から、将来の夢について考える時間を設けているといいます。それだけに、最初の発表からかなり考えられた内容で、為末先生も驚いていました。 なかには「職業はまだ決まっていないんですが、大人になったら明るくみんなを引っ張れる人になりたいです。 みんなを明るくできたら、私もうれしいです」と語る児童も現れ、思わず為末先生も「すごいな! 職業と夢はちがう、という核心にもう近づいているね!」と叫ぶ場面も。

その後、いよいよ話し合いの時間ですが、為末先生から話し合いにあたって大事にしてほしいポイントが紹介されました。
「何歳の時にどうなっているのか、具体的に書いてほしいということ。たとえば高校野球で甲子園に行くのか、何歳で結婚するのか、など。 それからもう1つ、自分が夢を実現した時に誰が喜んでいるかを考えてみてください。あとは友だち同士でどんどん質問しあってくださいね」


話し合い  -夢のストーリーをみんなで話し合う-

4~5人のグループに分かれ、いよいよ子どもたちの話し合いスタートです。普段から夢について考えているというだけあって、開始直後から各グループで積極的に話し合いが進んでいる様子。 為末先生も子どもたちの輪の中に入り、「薬剤師になるなら、何歳で学校へ行く?」「ファッション関係なら、どんな仕事につく? 洋服を作る人? スタイリストとか?」 「ロボットはいつから作る? そのためにはどんな知識が必要?」と児童たちにさまざまな質問をしていきます。 横手北小の児童は友だち同士はもちろん、為末先生や学校の先生たちにも「高校3年生って何歳?」「料理人の資格ってどうやって取るの?」などと質問を投げかけていくのが印象的でした。 なかには「為末先生は結婚しているの? いくつで結婚したの?」とインタビューを始める児童も。結婚していることを知ると「そうか、結婚しているのかー!」と妙な感心をしたり!?  児童、為末先生、担任の先生がいっしょになって、夢のストーリーについて語りあい、会場は大いに盛り上がりました。

発表 -夢を具体化し、目標を設定する-

話し合いが終わり、子どもたちが話し合いの中で考えた「夢のストーリー」を発表してもらう時間です。 為末先生が「最初に発表してくれる人!」と募ると、またもや児童からたくさんの手が挙がりました。

「僕の夢はロボットのプログラマーになることです。高校と大学でロボットに関する知識を磨き、大学のサークルでロボットを作り、 25歳でベイマックスを完成させてノーベル平和賞をもらい、38歳で国民栄誉賞をもらいます。そのあとも被災地の救急用ロボットを作りたいです」
「水泳選手になって金メダルをとることです。15歳で大きな大会に出て、20歳で日本代表になって、25歳で全国制覇したいです。 そのあとは水泳のコーチになって水泳の夢を広めていきたいです」


「僕の夢はプロ野球選手になることです。15歳で秋田商業に入って全県優勝し、18歳でドラフトで選ばれてプロ野球選手になり、 30歳で三冠王になりたいです。僕が活躍することでチームのファンが喜んでくれると思います」
「私の夢は看護師です。19歳ぐらいで秋田の看護学校に入り、23歳で看護師の資格をとって、病院で働いてたくさんの人を助け励まし、みんなを笑顔にすることです」

話し合いの成果は大きかったようで、どの児童の夢もしっかりと練り上げられたストーリーに大変身! 発表したくてウズウズしている児童が我先にと次々に手を挙げ、 為末先生が「多すぎて選べないよー」と困ってしまうほど、会場は大盛り上がりとなりました。

まとめ 

最後に為末先生からメッセージが贈られました。
「今日は、みんなが普段から夢について考えていることがよくわかりました。このまま、やりたいことにチャレンジしていってください。 最後に僕から<夢がかなうコツ>についてお話したいと思います。1つめは、自分のためだけでなく他の人が喜んでくれる、と考えるほうが夢がかないやすくなるということ。 2つめは、20年後にこうなっているといいな、というより、来年こうなっているという風に、なるべく具体的に考えたほうが夢はかないやすいということ。 3つめは、夢は応援してくれる人が多い方がかないやすいということ。1人でも2人でも、応援してくれる人がいるだけで成功率って変わるんです。 みなさんも、今日聞いたお友だちの夢を応援してあげてください」
と児童たちにエールを贈り、爲末大学食育学部の授業はすべて終了となりました。

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