世界の小麦粉料理 第28回

ワイキキビーチ

アメリカ合衆国50番目の州ハワイ。8つの島々で構成されています。
ホノルル空港やワイキキビーチがあるのは、オアフ島。国後島ほどの面積です。
オアフ島には、州人口の約7割が暮らしていて、観光客もこの島に集中します。
ハワイ島は火山の島。オアフ島の7倍ほどの面積で、豊かな自然が広がりパワースポットとして注目されています。コナコーヒーや、ハワイ産マカデミィアナッツは、この島で製造されています。

イギリスの探検家ジェームス・クック(通称キャプテン・クック)が西欧人としてはじめてハワイ諸島を発見したのは、18世紀の後半のことでした。
それから、西欧人が次々と入植してきました。そして新しい文化と一緒に新しい伝染病も持ち込まれました。抵抗力のない原住民たちの7割以上の人々が亡くなったといわれています。急激に進む近代化、それに反比例する人口の減少、当時のハワイ政府は移民政策をとることにし、様々な国や地域からの移民を受け入れました。

ポルトガルからも19世紀後半1万人以上もの人がハワイにやってきました。
現在フラダンスの伴奏に使われるウクレレはポルトガルの移民が持ち込んだものです。
西欧人が入植するまで、ハワイには文字がありませんでした。もともとフラダンスは神のメッセージを伝える役割のものであり、詠唱者がいて、伴奏は太鼓でした。
踊り手の動作一つひとつには詠唱者の発する言葉と同様の意味が込められていました。
ウクレレもハワイ近代化のひとつの形でした。フラダンスは、土着の神への信仰の要素が薄まり、ウクレレの伴奏によって親しみやすい民族舞踊に変わったのです。

今回ご紹介するマラサダもポルトガルの移民が持ち込んだ小麦粉料理です。
ハワイには豊富な種類のパンやパンケーキがあります。それだけを主目的に観光する人もいるくらいです。
マラサダは砂糖をまぶしたドーナッツで、表面はカリッと、中はふんわりやわらかく、ほのぼのとした味わいです。揚げたてのものが最高です。

ハワイに行くと空港やホテルなどで、レイ(花の首飾り)をかけてくれます。このレイ、観光客へのサービスだけではありません。ハワイの人々の生活に密着したものなのです。誕生日や卒業式・結婚式で、また亡くなった人への弔いにも使われます。フラダンスでももちろんかけられていて、曲調によってレイを変えます。

ハワイでは、21歳以下の飲酒が禁止されています。20歳のお祝いにハワイに行ってもお酒は飲めません。
また、禁煙条例もきびしくなっています。
レストランやショッピングセンター、ホテルなどの公共の場は禁煙。
バーやナイトクラブも禁煙です。

遊ぶこと、食べること、買い物すること、冒険すること、くつろげること、あらゆるお楽しみを満たしてくれるハワイはマナーも大切にしています。

出典及び参考文献

  • 「だいすき!HAWAII」産業編集センター
  • 「ハッピーグルメハワイ」双葉社
  • 「これならわかるハワイの歴史」大月書店
  • 「ハワイブック」平凡社
  • 「アロハ検定 オフィシャルブック」ダイヤモンド社

岡嶋芳枝(オカジマ ヨシエ)

岡嶋芳枝(オカジマ ヨシエ)

フードコーディネーター。
コルドンブルーに通いフランス菓子を学び、同時期に都内のパン教室でパン作りも学ぶ。
その後、料理研究家のアシスタントなどを経て独立。現在「Witch’s Kitchen」主宰
自宅で開催する料理教室では誰にでも簡単に出来るアレンジ家庭料理を提案している。
その他、オリジナル菓子をインターネットの店舗に提供したり、カタログや広告媒体の料理製作、スタイリングなどにも携わっている。

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