世界の小麦粉料理 第26回

ブリュッセルの中心地にある大広場グランプラスで2年に一度行われるフラワーカーペット。

西ヨーロッパの国ベルギーの国土面積は、四国よりは大きく、九州よりは小さい、日本の約12分の1の広さです。人口は約1千万人。
隣国のオランダ、ルクセンブルクと合わせてベネルクスと呼ばれています。
北は北海に面し、ドイツ、フランスとも国境を接しています。
1830年独立までに、様々な国の支配下にありました。その影響で、今も主に北側のオランダ語系(フランドル地方)と南のフランス語系(ワロン地方)住民に二分されていて、対立することも多く、1993年より連邦制をとっています。

美食の国ベルギーは、おいしいもの目当ての観光客でにぎわっています。
首都ブリュッセルは、国民一人当たりのレストランの数が欧州一、パリやローマもかないません。ミシュランに選ばれる店も多数あります。北海でとれる牡蠣やムール貝は絶品で料理も多彩です。

ビールは800種類もあるといわれています。
ベルギービールの中でも、小麦の麦芽を大量に使うホワイトビールは軽い口当たりで飲みやすいので有名です。
ビール個人消費量の上位はほとんどヨーロッパの国々で占めていて、ベルギーは世界第7位の消費量です。お隣のフランスはベスト20にも入っていません。フランス人はビールを好まないということではないのですが、やはり人気は圧倒的にワインのようです。
フランスの影響をうけているベルギーではワインも高い人気を誇っています。

チョコレートの生産は年間22万トン。ベルギーの輸出物の6%もが加工チョコレートです。ベルギーのチョコレートが世界中で愛されているのがわかります。

フレンチフライポテトをはじめにつくったのは、ベルギー人です。世界中で食べられるようになった時、フランスで作られた物と思われこの名になったそうです。ベルギーでは、小さな町や村にもフライドポテト屋があるほどの人気の料理(おやつ)です。

今回ご紹介するベルギーワッフルも世界中で愛されているスイーツです。
ベルギーの家庭の多くで、ワッフルを作る型をもっているそうで、ベルギーワッフルは家庭の味でもあり、またどこのパン屋やカフェでも確実に食べられます。

ベルギーワッフルは2種類あります。
「リエージュワッフル」は、カリカリの歯ざわりで、パールシュガーという大粒の溶けにくい砂糖が入っていてほんのり甘いスイーツです。
「ブリュッセルワッフル」はフワフワの食感で、粉砂糖をかけ、生クリームやアイスクリーム、チョコレートなどをトッピングします。

世界初の女性国会議員が生まれたのは、ベルギーです。1921年のことでした。女性の国会議員が誕生してまだ1世紀も経っていないのですね。
また、ベルギーでは有権者は選挙で投票することが、義務となっています。日本のように投票は権利であるという国はたくさんありますが、義務というのは世界でも珍しい法制度といえます。

首都ブリュッセルのグランプラスでは、2年に一度色とりどりのベコニアの花を並べたフラワーカーペットが制作され多くの人々でにぎわいます。じゅうたんのデザインは毎回変わるそうです。

出典及び参考文献

  • 「ベルギー美食紀行」日経BP企画
  • 「ベルギー南部ロマン紀行」日経BP社
  • 「死ぬまでに一度は行きたい世界の1000カ所」イースト・プレス
  • 「楽学ブックス 世界遺産一度は行きたい100選 ヨーロッパ」JTBパブリッシング
  • 「るるぶ情報版 オランダ・ベルギー」JTBパブリッシング

岡嶋芳枝(オカジマ ヨシエ)

岡嶋芳枝(オカジマ ヨシエ)

フードコーディネーター。
コルドンブルーに通いフランス菓子を学び、同時期に都内のパン教室でパン作りも学ぶ。
その後、料理研究家のアシスタントなどを経て独立。現在「Witch’s Kitchen」主宰
自宅で開催する料理教室では誰にでも簡単に出来るアレンジ家庭料理を提案している。
その他、オリジナル菓子をインターネットの店舗に提供したり、カタログや広告媒体の料理製作、スタイリングなどにも携わっている。

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