世界の小麦粉料理 第25回

アルゼンチン首都ブエノスアイレス。公園には、彫刻等の美術品が飾られています。

「移民歓迎」の政策を掲げたアルゼンチンには、19世紀末から20世紀初頭にかけて、主にスペインやイタリア、さらにドイツ、フランスなどのヨーロッパ各国から大量の移民が押し寄せました。
現在では、人口の約95%がヨーロッパからの移民で構成されています。

移民がどんどん増えていった19世紀後半の首都ブエノスアイレスで「アルゼンチンタンゴ」が生まれました。同じヨーロッパからの移民であっても言葉はばらばらで通じない、しょっちゅういざこざやけんかが絶えない、そんな混沌とした時代に、夜の社交場から生まれたダンスミュージックがアルゼンチンタンゴでした。

アルゼンチンの食の特徴の第一は、肉好きであるということです。観光客から見たら主食は肉といわれるくらいアルゼンチンの人は肉を食べます。スーパーでも肉屋でも、ステーキ用の肉は最低1kgからの販売がほとんどなのだそうです。
日本ではその行動様式から草食系、肉食系などという言い方が流行語になっていますが、アルゼンチンの人は男女共にズバリ肉食系。肉が好きでタンゴが好き、恋愛には積極的な人が多いようです。

世界有数の草原地帯を有するアルゼンチンでは、人口の3倍近い牛が放牧されています。
農業も盛んです。特に、小麦は南米一の生産高、世界でも13位の生産量を誇っています。
湿地帯が多く小麦がほとんどとれない隣国ブラジルは輸入の90%をアルゼンチンにたよっています。

イタリア人は自国の料理を大切にしています。移民になってさまざまな国に渡っても、その地でイタリア料理を作り食べ続けました。
アルゼンチンでも、ピッツァやパスタを始めとするイタリア料理はしっかりと伝わり、全土で定着しました。

パンやスイーツも多種多彩です。
今回ご紹介するクッキーサンド「アルファホール」はアルゼンチンを代表するスイーツです。
クッキーにはさむミルクジャムは独特の味でかなりの甘さです。アルゼンチンの人々はこの甘さが大好きで、おやつで真っ先に思い浮かぶのがアルファホールなのだそうです。

アルゼンチンの音楽はタンゴのほかにもクラッシック、フォルクローレなど多分野に渡ります。首都ブエノスアイレスには世界3大劇場であるコロン劇場があり、世界的に著名なオーケストラ、オペラ、バレエの公演が行われています。

ブエノスアイレスのあちこちの公園には世界的な作家の彫刻作品が置かれています。
世界に3体あるとされるロダンの「考える人」のオリジナル・コピーの1体は議会前広場に置かれています。(アルゼンチン日本国大使館 アルゼンチン情報から引用)

出典及び参考文献

  • 「世界の料理 いただきまーす。」アリス館
  • 「南米日系移民の軌跡」人間の科学社
  • 「ラテンアメリカ研究への招待」新評論
  • 「やさしいアルゼンチンタンゴの踊り方」音楽之友社
  • 「みんな、何を食べている?」php
  • 「地球の歩き方 '12-'13 アルゼンチン他」ダイヤモンド・ビッグ社
  • 「世界の食文化 中南米」農文協

岡嶋芳枝(オカジマ ヨシエ)

岡嶋芳枝(オカジマ ヨシエ)

フードコーディネーター。
コルドンブルーに通いフランス菓子を学び、同時期に都内のパン教室でパン作りも学ぶ。
その後、料理研究家のアシスタントなどを経て独立。現在「Witch’s Kitchen」主宰
自宅で開催する料理教室では誰にでも簡単に出来るアレンジ家庭料理を提案している。
その他、オリジナル菓子をインターネットの店舗に提供したり、カタログや広告媒体の料理製作、スタイリングなどにも携わっている。

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