坂本雄次の訪問!ウエルネス人 vol.1 谷川真理さん

おつかれさま、湘南藤沢市民マラソン

坂本雄次さんと谷川真理さん

坂本雄次(以下坂本)
先日、第1回大会を無事終了した「湘南藤沢市民マラソン」。参加者6,500人を迎え、真理さんなりに感じたことはありましたか?

谷川真理(以下谷川)
今まで「谷川真理駅伝」、「谷川真理ハーフマラソン」など、河川敷でしかやってなかったのですが、公道を使うということになると、警察や、コース沿いの住民やショップをやっている方々の協力が必要だし、警察の許可はこんなに大変なのかなと感じましたね。でも、おかげさまで天候にも恵まれ、事故なく終えることが出来ました。

坂本  大変だけど、いい経験をされた。

谷川  そうですね。でも、スタッフの苦労は、すごかった。このマラソン大会が出来上がるまでのドキュメントを撮ってほしいぐらい。実際、舞台装置を整えるのにどれだけエネルギーがいるかということをいろんな人に知ってもらいたいですね。

アスリートのトレーニングに意見 オリジナリティをもった選手育成へ

坂本雄次さん

坂本  真理さんはもともと皇居で走っていた市民ランナーだったということですが、走りだしたきっかけは何だったのですか?

谷川  もともと大手町でOLをやっていました。24歳の春、会社の同僚に誘われてお花見に行ったら、そこで走っている人がいたので、自分もやってみようと思ったのがきっかけです。

坂本  それまでは全然なし?

谷川  当時私はサーフィン、スケートボード、ローラースケートなどをやっていたんです。身体を動かすことはすごく好きで、サーフィンがもっとうまくなりたいから体力をつけたいとか、あとはもっと格好いいボディを作りたいとか、そんなノリでたまにジョギングはしていました。中・高は陸上部で中距離400、800をやっていたんです。谷川聡を知っていますか?110メートルハードルでオリンピックに二度出場して、日本記録も持っているんです。彼は私のいとこなの。

坂本  やっぱりそういう家系なんですね。

谷川  そう、谷川家のDNAはものすごく丈夫みたい。(笑)

坂本  なるほど。

谷川  市民マラソンで記録を出すようになると、いろんな実業団チームから「うちに来ないか」という話をもらいました。ただ、やっぱり実業団に行くと管理される。私は走ることに関しては自由にやりたかったんです。それで、自由に練習をやっていいという資生堂に行くことに決めました。

坂本  確かに、日本の場合、食事や練習で、こうしなければいけないというのが多いですね。

谷川  トレーニングについては、いろんな情報を読んだり聞いたりして、自分のペースでやっているわけじゃないですか。明日30キロ走るのも、調子が悪かったらやらないのも自分で決める。でも監督が「明日やる」といったらやらざるをえないですね。

坂本  そういうところに属しているとね。自分が実感してやったほうが身につくのにね。

谷川  そうそう。指導されて、言われた通りをやればいいと思っていると、逆に、監督やコーチがいないと、自分で練習が出来なくなってしまうことになりかねないからね。

箱根駅伝でバーンアウトしてしまう傾向について

坂本  今、男子学生君たちが目指している箱根駅伝などは異常なくらい加熱しているでしょう。でも、その箱根駅伝で完全燃焼してしまうという感じもしますよね。

谷川  本当にこれは残念ですね。まだ身体もそこまで出来上がってないのに、あり得ない距離を走ったりするし、陸上部員の多いところは競争も大変じゃないですか。だから精神的な面も擦り切れちゃったりするのかなと思う。

坂本  箱根駅伝が1つ象徴的なものになっちゃっていて、結局、そこで終わってしまって、20代の中盤、後半あたりに心・技・体が充実してくる頃には、マラソンを目指す人がいない。

谷川  本当はそこで底辺を広げて、オリンピックに行ければいいんですけどね。

市民ランナー川内くんにエール!

坂本  今年2月に開催された「東京マラソン」で、“公務員ランナー”の川内優輝君が3位入賞という活躍をしました。同じ、自己流の市民ランナー出身の真理さん的には何か特別な気持ちがあるのかな、という気がするんですけれど。

谷川  もう本当に「やったー」という感じです。すっごく面白い。実は彼は去年の「谷川真理ハーフマラソン」の優勝者なんですよ。限られた時間で、仕事と走ることを切り替えるのは、相当精神力が強くないとできないと思う。あそこまでの記録を出すためには、時間の使い方や集中力、内容の濃い練習、身体の丈夫さも必要。エールを贈りたいです。

ランニングは前向きな女性を増やす?!

坂本  最近の若い女性のランニングブームに関してはどんなことを感じていますか。

谷川  走っている女性からは、「前向きになれた」、「自分に自信が持てるようになった」、「集中力が高まって仕事が効率的にできるようになった」と聞きますね。自分の生活の中にちょっとしたジョギングの時間を入れるだけで、非常に快活になってきますね。また、女性の場合、そういう人を目の当たりにすると、「私もやってみようかな」という感じで、波及していっている気がします。一時的なブームではなく、継続していってほしいですね。

日々の食事も谷川流で

谷川真理さん

坂本  アスリートの食生活というのは、実際、どんな感じなの?

谷川  私はスポーツ栄養学の本や料理本を見たりしながら自炊していました。大事なのは、摂取と消費のバランス。毎日食べるのは、レーズン、ナッツ、あとアボカド、そのほかに乳製品、牛乳、チーズ、ヨーグルト、あと豆製品、大豆、フルーツ。

坂本  やっぱり筋肉を作るのと、エネルギーの部分が、ウエイト的には高いんですね。

谷川  そうですね。だから、内容の濃い練習をやった時は良質なたんぱく質を多めに取るのは意識しています。夕方はそれほど炭水化物は摂らないでお肉系が多いですね。普段はパン食ですが、本番のレースの時は、腹持ちを考えてお米とパン、両方食べていました。パスタも好きだし、ビールを飲むことも。

坂本  いわゆる“教科書的”にはしてなかった?

谷川  何を食べちゃいけないとか、ガチガチにやっちゃうと、逆に競技が長続きできなくなっちゃうんじゃないかな。ハードな練習やっているのに半分栄養失調みたいになっていたら意味ないし、食べられないとやる気がなくなるじゃないですか。人間の身体にエネルギーがないと身体はだるいし、やる気が出ない。ちゃんとした物をしっかり取ることによって、もっと頑張れる。

坂本  運動的なトレーニングも食も生活も、全部どこかでのりしろを持っておいて、アジャストできるようなものがないと、やっぱり駄目なんでしょうね。

谷川  そうした方が、きつい練習も頑張れるのかな。ストイックにやりすぎると、のりしろがなくなって、自分の好きなことやっているのに「何でこんなきついのやっているんだろう」となってしまうと思うんです。だから、目標レースまでは我慢しよう、というのはあってもいいと思うけど、終わったら1回解放して、バランスを取ってあげて。

坂本  緩急をちゃんと使い分けられる自分がいれば、ということですね。

谷川  そう、メリハリが大切。

今後は世の中に還元できる大会づくりを!

坂本雄次さんと谷川真理さん

谷川  5月15日、北海道苫小牧の競走馬を育てている牧場で、トレイルランニングとハーフマラソンをする「ノーザンホースパークマラソン」を開催します。前夜祭もあるし、走り終わった後は、フリードリンク・フリーフードで一日、家族全員で楽しめます。一口馬主権プレゼントもあるので、馬好きな人もぜひ。また、この大会では、集めた募金を国際NGO法人「難民を助ける会」に寄付させていただく予定です。

坂本  ランニングスポーツの表現の場面を借りてはいるけど、自分たちのやっていることが世の中の何かにつながっていくということは、大事なことですよね。

谷川  平和じゃないとイベントはできないし、身体が健康じゃないとマラソンに挑戦することはできない。私は、大会の開会式の時にはいつも、健康のありがたさを感じながら挑戦してください、という話をさせていただきます。

坂本  これからも、大会をプロデュースする形で、真理さん自身が何かを表現していくんでしょうね。

谷川  そうですね。あとは今、ハイテクスポーツ塾というスポーツジムもやらせていただいているので、ここから本当にオリンピック選手が輩出できたらいいなと思っています。

坂本  真理さんの存在は、世の中にたくさんいらっしゃる女性ランナーにとっては大きな目標であり、憧れだと思うので、これからもぜひ元気な姿を見せ続けていただければ、と思います。

谷川  私は、その日その日を一生懸命生きることをモットーにしています。一生懸命やっていたら、いろいろな人との出会いがあり、道はちょっとずつ広がっていくんじゃないのかな。年齢不詳で頑張りたいと思います。(笑)

坂本  ありがとうございました。

栄養のプロがチェック!

監修:小島美和子
管理栄養士
有限会社クオリティライフサービス代表取締役

体調に合せて食生活をコントロールする

スポーツでも、仕事でも、パフォーマンスを上げるためには、必要な栄養素をとる必要があります。ただ、そのための知識をもって、いつも頭で考えて栄養素をとるのは簡単なことではありません。それより、谷川さんのようにまずは自分の体調を感じとり、体調に合わせてトレーニングや食生活をコントロールする力を身につけることが大事です。よいコンディションが保たれていれば、からだが欲しているものと食べたいものが一致します。そうなると、からだの欲するものを食べられるのでストレスなく、からだにいい食事ができるようになります。 例えば、ちょっと疲れているなと感じたら、練習量を減らす、飲み会をキャンセルするなど、生活を調整します。こういう時は胃腸の働きは低下しているので、さっぱりしたものを食べたくなります。なので、ささみと温野菜を蒸して食べるなど、低脂肪で高たんぱく質、ビタミン類の豊富な食事がベスト。パワーをつけよう!と無理してこってりした料理を食べると疲労はたまるばかりです。

良質な油で栄養バランスのアップ アマニを使ったレシピのポイント

サラダにアマニ油をかけて食べる! 1日1皿、いつものサラダにアマニ油をかけて食べると、それだけで1日の栄養素バランスがアップします。野菜の必要量は1日ひとり350g以上とされていますが、多くの人が不足しています。野菜には、カロテンやビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化ビタミンに加え、食物繊維やカリウム、その他の機能成分も含まれているので、不足は様々な体調不良につながります。さらに、アマニ油に含まれるオメガ3の脂肪酸も不足しがちな栄養素です。オメガ3の脂肪酸には、血液中のコレステロールや中性脂肪を下げ、血液をサラサラにする働きがあります。特に普段の食事が肉や加工食品に偏りがちな人は、積極的にとりたい栄養素です。サラダにかけて食べると不足分の栄養素が効率よくとれるのでおすすめです。

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アマニに合うサラダレシピ

食べやすい大きさに切った水菜に、ちりめんじゃこをトッピングし、ごまドレッシングをかけます。 カルシウムの豊富な水菜、じゃこ、ゴマを組み合わせたカルシウムたっぷりのサラダです。

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一口大に切ったトマトとアボカドを合えて、和風たまねぎドレッシングをかけます。 抗酸化ビタミンたっぷりのトマトと、リノール酸の豊富なアボカドに、アマニ油の組合わせで、血液サラサラ効果抜群です。

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坂本雄次プロフィール

坂本雄次さん

1947年神奈川県生まれ。
自身のダイエットのため始めたランニングをきっかけに、当時在籍していた東京電力で陸上部の監督を15年務め、素人の中からフルマラソンを2時間30分で走るランナーを数多く育成する。
1993年にマラソンの各種大会を企画運営する会社「株式会社ランナーズ・ウエルネス」を設立。
日本テレビ 24時間テレビ の「24時間マラソン」、「湘南国際マラソン」などの立ち上げに尽力。間寛平さんのアースマラソンのアドバイザーとしても完走をサポート。

AIMS公認距離測定員
国際スパルタスロン協会日本支部代表
一般社団法人日本ウルトラランナーズ協会(JUA)理事

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