直撃!輝く笑顔の理由!谷川真理のHappyアスリートライフ VOL.9

【直撃!輝く笑顔の理由!谷川真理のHappyアスリートライフ】今回のゲストはアテネ五輪体操団体の金メダリスト、米田功さんです。現在ではメンタルトレーナーとして、また、各地の小学校や体操クラブで指導者としても活躍中の米田さんに、現役時代や子供時代の食事についてお伺いしました。
【PROFILE】米田功 よねだいさお…アテネ五輪で男子体操のキャプテンとしてチームを牽引。団体で28年ぶりとなる金メダル、種目別の鉄棒でも銅メダルを獲得する。2009年からアイデアヒューマンサポートサービスを中心にメンタルトレーナーとしての活動をスタートし、米田功体操クラブ設立に向けて準備を進めている。
体操日本復活のカギとなったのはコミュニケーション!
谷川真理
(以下谷川)




アテネオリンピックでは体操団体のキャプテンをやっていたんだよね?この間のサッカーワールドカップでも、キャプテンの長谷部選手がチームをまとめて、盛り上げていったけど、チームのモチベーションを上げるために工夫したことってある?
米田功
(以下米田)




金メダルを取るために必要なことをみんなで考えました。柔道の野村選手や谷選手は、オリンピックで毎回メダルをとるじゃないですか。体操はどうしてメダルが取れないんだろうかって考えたときに、いちばん違うのがチームの雰囲気なんですよね。
谷川

柔道は「メダルとらないと日本に帰れない!」っていう空気あるもんね。

米田
そうなんですよ。でも体操はそんなに注目もされていなかったし、当時はメダルを取るなんて思われていなかった。僕たち自身もオリンピックの代表に選ばれたことで満足してしまっている部分もありましたし。だからそれを変えたいという思いが大きかったです。
谷川
具体的にはどうやって空気を変えていったの?
米田

「どうやったら金メダルをとれるか」ということをチームメイトと話すようにしましたね。主に食事の時間やお風呂に入っている時に話していました。
谷川
そういう会話でモチベーションは変わった?
米田


だんだん「自分たちにもチャンスがあるかも」みたいな雰囲気になりましたね。実際に金メダルを手にした時は、嬉しいよりも信じられないという思いの方が強かったです。そうやってメンタル面での重要性を意識できた経験が今に活きていると思います。
引退して分かった、体操の新たな魅力
谷川
体操を始めたのは何歳?
米田






7歳からです。喘息だったので元々水泳をやっていたのですが、あまり得意ではなくて。母親が何を習わせるか悩んでいた時に、路地で側転をして遊んでいる子供を見て「これが出来れば大丈夫だ」と思ったそうで。それが体操クラブに入ることになったきっかけですね。
谷川
体操クラブは楽しかった?
米田



厳しかったことしか覚えていないんです(笑)。池谷幸雄さんも通っていたクラブだったんですが、生徒は全員坊主で先生もずっとバットを持っているような厳しいクラブでした。
谷川

そうか、池谷さんと一緒のクラブだったんだね。

米田


僕が小学生の頃にはすでにソウルオリンピックで活躍されていたので、憧れの存在でしたね。たまにクラブにも顔を出してくれて一緒に写真を撮ってもらった思い出があります。
谷川

子供の頃にそうやってメダリストと触れ合う体験をするとやっぱり刺激になるよね。小さい頃からずっと体操ひと筋でやってきて、体操の魅力って何だと思う?
米田


実は選手の頃はそれがよく分からなかったんです。選手としては技ができると達成感もあるし面白いと思うんですが、観客として見た時に観ていて面白い体操の魅力って一体何なんだろうって。
谷川
引退してみてその辺の考えは変わった?
米田




そうですね。内村(航平)選手の演技を見たりすると、あんな緊張感の中でよく完璧な演技ができるなと本当に感心するんですよ。今では体操の魅力ってそういうことなのかなって思います。選手と同じ緊張感の中で一緒にドキドキして、その中で演技を成功させる選手のすごさを体感できるというのが魅力なんだと思います 。
我流から一転、一から学んだ食事の大切さ
谷川
選手時代、食事面はどうやってケアしていたの?
米田





食事はかなり意識していましたね。アテネ五輪の二年くらい前からナショナルトレーニングセンターでトレーニングをしていたので、そこの栄養士さんにすごくお世話になりました。最初に栄養のチェックをした時に嗜好品を取りすぎていることが分かって、「大丈夫ですか?」って言われて。
谷川
嗜好品!? お菓子とかそういうもの?
米田


菓子パンやチョコレートです。自分の中では菓子パンも食事だったんですけど(笑)。だから栄養のあるものをまったく食べていなかったんですよ。普段はコンビニのお弁当で済ませることも多かったですし。
谷川
自炊はぜんぜんやらなかったんだ!?
米田

そうなんですよ。なので栄養士さんに一から指導していただいたんです。一回の食事で主食と主菜と副菜と乳製品とビタミンを摂る、っていう基本のところから教えていただきました。
谷川
そうなんだ。それまでよく怪我しなかったよね。
米田

子供の頃からすごく食が細かったんですよ。なので、元々あまりたくさん食べられなくて。
谷川


えっ意外!子供時代の食事ってアスリートにとっても大事だけど、今の子供たちって体力自体の低下がすごく問題になっているじゃない?自分の子供時代からみて今の子供たちにアドバイスできることってある?
米田



僕自身、食べることが得意ではなくて、子供時代はとても苦労したんです。だからこそ言えることは「いろんなものを食べる」ということですね。「お菓子も食べていいけど野菜も食べようね」というように、まずは食べることを好きになるように食事を工夫していくと良いと思います。
谷川

スポーツもそうだけど、好きにならないと続いていかないもんね。ちなみに今でも食は細いほうなの?
米田
バイキング料理では取りすぎてしまって完食できないことがよくあります(笑)
のぞき見!アスリートの食卓
POINT「栄養士さんのフォローで完成したスペシャルメニュー」
【朝】チキンの乗ったサラダ/アテネオリンピックの選手村では、野菜とたんぱく質が手軽に取れるサラダをよく食べていました 【昼】パスタ&サラダ&オレンジジュース/どうしても少なくなりがちな野菜とビタミンがフォローできるように気をつけています 【夜】ご飯と納豆・肉じゃが・ヨーグルト/ナショナルトレーニングセンターではぎりぎりまで練習をしていたので、夜ご飯は食堂の終業時間直前でした アスリートeyes

監修:柏原幸代 かしわばら ゆきよ
管理栄養士・食ライフデザイン株式会社 代表取締役
健康・食育マスター講座「食育の答」 主催

【アスリートを目指す子供の食事の重要性】

アスリートにとって食事はトレーニングの一環ともいえます。特に、幼少期~成長期の食生活は重要です。
①スポーツに適した身体(体格)づくり
幼少期の食事は、スポーツのパフォーマンスを大きく左右する体格、体力に影響します。スポーツに適した骨格と筋肉を成長過程にしっかりと作ることで、アスリートとしての将来に差がつきます。
②食事を食べられる身体作り
バランスがとれていても食事量が少ないと効果半減。体力消耗時にも食欲を落とさず食べられる丈夫な胃腸は幼少期の食生活によって作られます。

スポーツをしている子供たちは、練習で体力を使い切ってしまい、食事を摂らずに寝てしまったり、疲れて食事が喉を通らないということも多いようです。子供たちには、普通に生活をしている以上に多くのエネルギーが必要です。運動で消耗した分を補いきれないと、成長のエネルギーが不足し、体重の減少や怪我の原因になります。

「量」と同時に「質」も大切です。
・エネルギー源となる炭水化物と筋肉や骨の材料となる肉や魚などのたんぱく質を摂りましょう。
・調整役のビタミン・ミネラルを補うために野菜を意識しましょう。
・過剰な脂質は筋肉へのエネルギー蓄積の効率が悪くなるので気をつけましょう。
サラダは、ドレッシングやマヨネーズなどの調味料から脂質を多くとってしまう傾向がありますので、味付けに工夫をするといいですね。菓子パンやチョコレートは脂質と糖分が多いので、とり過ぎないように。


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たんぱく質を効率よく利用するためには、エネルギーが十分とれていなければなりません。炭水化物はしっかりととるように心がけてください。

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