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アスリートの食   vol.2  切れのいいスマッシュを決めるための食事

前回は、スポーツ選手として「栄養の質と量」の確保のために、『スポーツ選手の食事基本スタイル』である主食・主菜・副菜・汁物<副菜2品でも可>・果物・乳製品を毎食そろえることが大切であること、中でも卓球選手は「たんぱく質、カルシウム、ビタミンC」を積極的にとるべきことをご紹介しました。 
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今回は「切れのいいスマッシュを決めるための食事」についてご紹介いたします。


◇たんぱく質はとればとっただけ筋肉がつくの?

豪快なスマッシュが決まり、思わずガッツポーズをしたり、「ヤッター」と叫んだことのある選手は多いことでしょう。相手が一歩も動けない強烈なスマッシュや、相手のラケットラバーに食い込むぐらい強いスマッシュを打つためには、ある程度の筋力が必要になります。筋力は、筋肉の大きさ(筋断面積)や長さ(筋長)、筋肉への神経伝達速度など様々な要因が絡み合って決まります。したがって、筋肉の主材料であるたんぱく質が豊富な肉や魚、卵、大豆製品、乳製品をしっかり補給することが大切です。
ただ、たんぱく質をとればとっただけ筋肉がつくわけではありません!選手の中には筋肉がつくことを期待して、お肉や魚を山盛り食べた上に牛乳を2~3リットル飲む選手や、プロテイン(たんぱく質豊富なサプリメント)を1日に何度もとる選手がみられます。このように、食事で十分量のたんぱく質を摂取しているにも関わらず、サプリメントなどで過剰摂取をすると、筋肉ではなく体脂肪が蓄積されてしまいます。また、動物性たんぱく質を大量に摂取すると、アミノ酸の分解により尿が酸性化し、尿中カルシウム量の増加につながります。つまり、たんぱく質は摂取不足も摂り過ぎも弊害をもたらす可能性があるのです。

◇たんぱく質はどれだけとればよい?

一般成人の場合、体重1kg当たり約1g(0.8g)が目安(50kgの選手であれば50gのたんぱく質)となりますが、スポーツ選手の場合にはその約2倍(50kgの選手であれば100g)となります。その量をサプリメントに頼らず食事でとるためには、主菜(メインディッシュ)以外にも卵やツナを使ったサラダ、お肉を加えた煮物、豆腐を入れたみそ汁など、副菜や汁物にたんぱく質豊富な食材を加えること、牛乳・乳製品を1日3回程度とることがポイントとなります。

◇たんぱく質はビタミンB6とセットで!

たんぱく質はアミノ酸に分解されてから吸収・再合成されますが、その際に不可欠な栄養素が「ビタミンB6」です。ビタミンB6はあじ、いわし、かつお、鮭、まぐろ、さんまなどの魚類、レバー、卵、さつまいも、ピーマン、にんじん、ブロッコリーなどに豊富に含まれています。いつも以上にたんぱく質を摂取した際には、ビタミンB6も多めにとることを心がけましょう。

卓球選手にオススメのレシピ

鶏肉とブロッコリーの豆乳クリームパスタ

鶏肉のタンパク質と、その代謝を活発にするビタミンB6タップリのブロッコリーは相性バツグン!
切れのいいスマッシュを決めるためのレシピです。

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オイルサーディンのトマトパスタ
いわしとカリフラワーのジェノベーゼ焼き
えびとブロッコリーのホワイトグラタン

【指導・監修】

     
 

公認スポーツ栄養士 管理栄養士・健康運動指導士 (株)しょくスポーツ 代表

こばた てるみ


3年間の銀行勤務後、スポーツ栄養の世界へ。日本初の公認スポーツ栄養士16名のうちの1人。
Jリーグ「清水エスパルス」、Fリーグ「府中アスレティック」をはじめ、競泳オリンピックメダリストやプロ野球、箱根駅伝選手など数多くのサポートを手がける。
また、10日で3万食完売したスポーツ弁当をはじめ様々な商品開発、合格レシピやOL&美ジョガー向けのヘルシー&ビューティーレシピ作り、料理番組出演など幅広い活動を行っている。
2009年にはアジア初開催の「国際生物学オリンピック」で選手の食事コーディネーターを担当。
中学・高校時代はバスケット選手として全国大会に出場。現在は二児の母として日々の料理づくり、食べ歩き、お酒、テニス、ゴルフ、ランニングなど「食とスポーツ」を楽しみながら実践中。

日経WOMAN「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2009」キャリアクリエイト部門6位など受賞。
女子栄養短大非常勤講師、静岡県スポーツ振興審議会委員、地域活性化支援アドバイザーなども務める。